売り手市場の建設業

 建設業界では、売り手市場が続いています。一番の理由は、東日本大震災の復興予算が増額され、事業が本格化してきたからです。被災3県の建設業界では軒並み高い求人率となっています。公的資金も集中的に導入され、賃金も高いことから労働者が被災地に集まっていますが、まだまだ人手不足が続いています。重機オペレーターや土木作業員、建築技術者、土木技術者など、資格や経験が必要な業種を大量に募集しているにも関わらず、必要な人数は集まらない現状です。

 

 また、他地域でも売り手市場となっています。安倍政権が打ち出した「国土強靭化政策」により、公共事業が増大することが期待されていることから、全国的に設計職、施工管理職の求人は増えつつあります。

 

 ほかにも建築士、電気主任技術者、電気工事施工管理技士などの募集は、新エネルギー業界からも出ています。福島原発事故の影響により、太陽光発電や水力・風力・地熱・バイオマスといった自然エネルギー分野が今後急速に発展することが予想されていますが、それら施設の建設などに必要なのです。

 

 東北3県のみならず、全国的に人手不足の建設業ですが、資格や経験が必要なため誰でも簡単に参入できない業種であるだけに、新規参入者を獲得することは難しく、他社からの引き抜きなど転職者を募る状態のようです。このまま人手不足が続くようでは、被災地の復興に大きな足かせとなるでしょう。たとえば外国人労働者を雇い入れるなど、政府主導で現状の打開に取り組んで欲しいものです。

 

 転職後の収入に関しても軒並みアップされているようで、建設業界の技師にとっては大きな転職のチャンスとなっています。